売上ランキングから読み取るテナジーシリーズの栄枯盛衰

卓球

先日、卓球王国WEBにて、2018年2月の用具売上ランキングが発表されました。

ラバー・裏ソフトではニッタクの【ファスタークG-1】が5か月連続の1位を獲得。

2015年3月以降、3年に渡りトップ3以内をキープし続けています。

他のファスタークシリーズのランキングを見ても、ファスタークC-1が6位、ファスタークS-1が9位とランクインしています。

一方で、テナジーシリーズのDNAを継ぐバタフライの【ロゼナ】は5か月連続の2位。

2017年4月の発売以来、こちらもトップ3以内をキープしていますが、1位を獲得したことは2017年8月と9月の2回しかありません。

テナジーシリーズの筆頭・テナジー05も5位といまいちな順位で、それ以外のテナジーシリーズはランクインすらしていません。

多くの方は、ファスタークシリーズよりもテナジーシリーズの方が人気があり、売上ランキングも上位に食い込むだろうというイメージを抱いているでしょう。

しかし、現状は全くの逆であり、テナジーシリーズよりもファスタークシリーズの方が人気があると、売上ランキングから読み取ることができます。

これは本当のことなのか?

卓球王国WEBが公開する売上ランキングを全て調査して考察してみました。

テナジーシリーズ全盛期(~2015年2月)

卓球王国WEBで公開されている売上ランキングは、2012年11月から始まっており、ランキングは10位までが集計されています。

この売上ランキングを遡り調査すると、2015年2月まではテナジーシリーズが売上ランキングの上位を占めていたことがわかりました。

テナジー05が圧倒的な一番人気を誇り、テナジー64、テナジー05FX、テナジー80とヴェガ ヨーロッパが、2位~5位を争っている構図でした。

ファスタークシリーズはというと、ファスタークG-1が7位~10位を行ったり来たりしており、他のファスタークシリーズはランクインしていませんでした。

テナジーシリーズ全盛期最後の月、2015年2月の売上ランキングは、ランキングの10分の6をテナジーシリーズが占めていました(10分の6の内訳……テナジー05、テナジー05FX、テナジー64、テナジー80、テナジー80FX、テナジー64FX)。

そして、この2015年2月を最後に、ほとんどのテナジーシリーズは売上ランキングから姿を消すことになりました。

テナジーショック(2015年2月21日)

2015年2月21日、多くの卓球プレイヤーに激震が走りました。

バタフライ製品の価格改訂。

テナジーシリーズすべてが、実質約2000円の値上げ。

為替レートの影響により、日本での小売価格が海外に比べて格安になっていたため、日本国内での買い占め、海外での転売などが発生しており、事態を重く見たバタフライは価格改定に踏み切りました。

この価格改定の影響で、2015年3月の売上ランキングには、初めてテナジーシリーズが1つもランクインしませんでした。

2015年2月の売上ランキングの大半がテナジーシリーズだった理由は、価格改定による値上げを見越した買い溜めの影響が強かったのです。

大手卓球用品販売店・国際卓球における価格(2018年3月21日時点)
・テナジー05:¥8,316
・ファスタークG-1:¥5,184
バタフライは2015年2月21日より、一部のバタフライ製品をオープン価格にするとともにメーカー出荷価格を改訂しました。詳細についてはこちらをご覧ください。

ファスタークシリーズ全盛期(2015年3月~現在)

テナジーシリーズの価格改定の影響により、一躍ランキング上位に躍り出たのがファスタークシリーズ、特にファスタークG-1でした。

以降、ファスタークG-1は売上ランキングトップの常連に、他のファスタークシリーズも売上ランキングに頻繁に顔を見せるようになりました。

このことから言えるのは、テナジーシリーズの利用者がファスタークシリーズに流れたということではないでしょうか。

売上ランキング常連ラバーとしては、ヴェガシリーズも安定したランクインを見せていますが、売上ランキングへの出現傾向としては、テナジーシリーズの価格改定以前と以後で特筆するような変化が見られませでした。

ファスタークシリーズは、テナジーシリーズの価格改定の隙を狙い、大きくシェアを伸ばしました。

まとめ

冒頭に挙げた「テナジーシリーズよりもファスタークシリーズの方が人気があるのか?」という題ですが、結論を言えば現状では「イエス」ということになるでしょう。

価格改定から3年近く経ちますが、直近の売上ランキングを見ても、ロゼナ、テナジー05以外のテナジーシリーズがランクインすることはなく、安定してファスタークシリーズがランクインしています。

テナジーシリーズのDNAを継ぐロゼナにユーザーが流れるかと予想されましたが、結果は冒頭に書いた通り、ファスタークG-1が5か月連続の1位を獲得、ロゼナは発売以来トップ3以内をキープしていますが、1位を獲得したことは2017年8月と9月の2回しかありません。

価格改定の影響で試しにファスタークシリーズを利用したユーザーが、そのままファスタークシリーズに根付いたといえるでしょう。

テナジーの時代からファスタークの時代へ。

次はどんな時代がやってくるのでしょうか。